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2026年05月07日

“汚れを知ると、洗い方は変わる。” オールバーズ「シューズケアイベント」レポート

“汚れを知ると、洗い方は変わる。” オールバーズ「シューズケアイベント」レポート

2026年4月下旬。

オールバーズ丸の内店にて、シューズケアイベントが行われました。

 

スニーカー洗濯ワークショップを担当させていただいたのは、がんこ本舗代表のきむちんと、まさお社長、スタッフさとの3名。

 

「どうすれば参加者のみなさんに伝わるのか?」を考え、

 

何度も洗って、何度も失敗して、ワークショップのプログラムを作っていきました。

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■まずは、実際に洗ってみる

 

ワークショップの最初に行ったのは、がんこ本舗の洗剤『海へ…®』を使った実演です。

 

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まずは、実際にオールバーズのスニーカーへ醤油を10mL垂らして、検証開始。

 

洗浄液の入ったバケツの中で、スニーカーをゆらゆらと動かしていく。

 

すると、醤油が少しずつ洗浄水へ移動していき、水が茶色く変化していきました。

 

一般的には、「洗剤が汚れを落とす」と思われがちです。

 

でも実際には、水が繊維の間をくぐることで、はじめて洗剤の力が生かされます。

 

つまり、汚れを移動させているのは、水の流れでもあるのです。

 

だから、洗濯には必ずしも強い水流だけが必要、というわけではありません。

 

生地を傷めたくない場合は、浸け置きも有効です。

 

水の中でゆっくり時間をかけることで、繊維が膨らみ、中に入っていた汚れが、水側へ移動しやすくなります。

 

今回のバケツ実験では、そんな“「洗う」の構造 ”も、実際に見ていただきました。

 

 

■汚れには「種類」がある

 

今回のワークショップ準備をしていて、改めて感じたことがあります。

 

それは、「そもそも、汚れって何だろう?」ということ。

 

そこで今回は、がんこ本舗の豆本に掲載している内容をもとに、汚れの種類をまとめたパネルも制作しました。

 

汚れは大きく、4種類に分けて考えることができます。

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  • 水溶性
  • 油溶性
  • 不溶性
  • 特殊汚れ

 

汚れの性質によって、それぞれ落とし方が違います。

 

 

 

■汚れを落とすとは、「移動させる」こと

 

例えば、醤油や汗などの水溶性汚れ。

 

これは、水へ移動させることで落としていきます。

 

一方で、オリーブオイルのような油汚れは、水だけでは動きません。

 

そこで、まず洗剤原液を直接なじませて、油をゆるめる。

 

オイルクレンジングのようなイメージです。そのあとで、水の中へ移動させていきます。

 

また、泥や土などの不溶性汚れは、そもそも水にも油にもなじみません。

 

つまり、物理的に移動させる必要があります。

 

ワインやコーヒーのような色素を含む汚れは、特殊汚れの一種です。

 

水溶性の性質を持ちながら、繊維に染着しているので、別の対処が必要になります。

 

つまり

 

汚れを落とすとは、「消す」というより、「移動させる」こと。

 

そんな見方も、今回のワークショップで共有しました。

 

 

 

■一番多いのは、「泥汚れ」

 

スニーカーで特に多いのが、泥や土の汚れです。

 

今回も、きむちんが実際にデモを行い、そのあと参加者のみなさんと一緒に洗ってみました。

 

まず大事なのは、乾かすこと。

 

泥は、濡れた状態でこすると、繊維の奥へ押し込まれてしまいます。

 

そのため、この順番が大切です。

 

  1. 乾燥
  2. 歯ブラシなどで叩き落とす
  3. 洗う

 

 

泥染めという染色方法があるように、泥もまた、繊維を染めてしまう性質があります。

 

そのため、洗剤だけでは簡単に落ちないことも、実際に観察することができました。

 

 

 

■複合汚れという考え方

 

また、実際の汚れは、ひとつの性質だけではないこともあります。

 

例えば、パスタソースのような汚れ。油、色素、水溶性成分など、複数の要素が混ざっています。

 

「汚れ」と一言で言っても、実はかなり複雑です。

 

だからこそ、汚れの特徴を観察しながら、順番や対処法を考えることが大切になります。

 

 

 

■ワインや墨汁は、とにかくスピード

 

ワインや墨汁など、色素の強い汚れは、時間との勝負です。

 

まずは、キッチンペーパーなどで押さえて、汚れと水分を紙へ移動させる。

 

そのあと、『シャチッとスプレー』を使用します。

 

シャチッとスプレーは、中性タイプの酸素系漂白剤。

 

 

汚れにピンポイントで使えるため、部分汚れに向いています

 

スプレーしたあと、布をゆらゆらと揺らして、液を浸透させる。

 

20分ほど置いてから、洗浄液で洗うのが理想です。

 

一度で落ちなくても、繰り返し行うことで、結果が変わることもあります。

 

逆に、ゴシゴシ強くこするのは、生地を傷める原因になるため、避けたい方法です。

 

 

 

■汚れにも、「ステージ」がある

 

今回、もう一つ共有したかったのが、汚れにも段階があるという考え方です。

 

  • 軽い汚れ
  • 固着した汚れ
  • 繊維へ染着した汚れ

 

どんな汚れも、早い段階で対処できれば、少ない負担で落とせることがあります。

 

だからこそ、汚れたらなるべく早くお手入れすることが大切です。

 

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■素材によっても変わる

 

また、素材によっても、汚れ方や落ち方は変わります。

 

例えば、オールバーズの「ウールランナー」はニュージーランドの上質なメリノウールが使われています。

 

 

ウールの表面はうろこ状になっていて、その構造上、水滴をはじきやすいため、汚れが内部へ浸透しづらい素材です。

 

逆に、汚れが入り込みやすい素材もあります。

 

つまり、「何を洗うのか」を知ることも、お手入れではとても大切です。

 

 

 

■「お手入れ」は、向き合う時間

 

今回改めて感じたのは、お手入れとは、単に汚れを落とす作業ではない、ということ。

 

  • どんな汚れなのか。
  • どんな素材なのか。
  • どうすれば長く使えるのか。

 

そんなことを考えながら、好きなものと向き合う時間。

 

それが、とても豊かな時間に感じられました。

 

がんこ本舗は、これからも「洗う」という行為を通して、暮らしとの向き合い方を考えていきたいと思います。

 

 

GANKO HOMPO / dochaku

 

 

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